SIMロック解除が義務化へ。解除に伴い予想されるデメリット。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

大手3社で販売されている携帯電話には、、携帯電話会社が端末を他社で使えないように制限がかかっている。

総務省は2015年を目処にSIMロック解除の義務化づける方針を示した。例えばauにしか販売していないHTCシリーズなどドコモやソフトバンクのSIMを入れて使えるというようなことが可能になるが、SIMロック解除をした場合に予想されるデメリットがある。

スポンサードリンク

携帯電話は、電話番号や利用者の情報を記録したSIMカードを差し込むことで使用可能になる。国内の携帯電話大手はSIMロックをかけているため、利用者が携帯電話会社を変えるには端末ごと買い替えなくてはいけない。総務省としては携帯電話会社を乗り換えやすくして、通信サービスの多様化や料金の引き下げなど競争促進につなげたい考えだ。

もともと携帯電話会社は端末を売るのが仕事ではなく、会社の通信を使用する契約を結ぶのが仕事だ。そこに付属品みたいな形で端末を販売する。キャリアショップに行けばSIMカードだけで販売出来るのはそのため。ただ端末の販売は高い通信料を払う代わりにキャリアが一部負担する形で収益を得ている。

またSIMロックしていたことにより、端末割引分などを通信費で回収できたからだ。

SIMロックされていると端末ごと変えるために乗り換えがしにくい。通信料金の高止まりや、過度なキャッシュバック(返金)競争につながっていると指摘されていた。

SIMロック解除できると海外のSIMも使用できるので、長期海外滞在するならば持ってこいだ。

上記のiPhone4SのSIMの間にある文字がNTT DOCOMOと表記されているのがわかるだろうか?ドコモでは販売していない機種でもSIMロックが解除されると他社のSIMやMVNOなどの格安SIMもいれて使えるようになる。(ソフトバンクのiPhone4S)端末さえあれば料金がやすい会社に端末を変えずにそのまま変えられたり、出来るので良く見える。

これに伴って予想されるデメリットを紹介

①端末割引価格が低くなる。

端末を変えないでも乗り換えが出来るのであれば、確かに通信は安くなるのかもしれない。それに比例して割引を少なくし帳尻を合わせてくることが予想される。

②携帯販売店の撤退

街中の併売店やビックカメラにある量販店などはSIMだけの発行などができず、端末とセットでしか業務を行えない。そうなれば端末を変えずにできるショップや集客力など力がある店しか残らなくなる。3月度のようなキャッシュバック戦線は今後はないだろうが、いまだに本体0円など行っている店はまだまだある。だが、SIMロック解除に伴い消えていくことが予想される。

③機種変更の負担が大きくなる。

月々ネット料金が安くなろうとも本体価格が安くなければ意味がない。各キャリアがどこまでサポートしてくるかまでは予想がつかないが、その分既存ユーザーの負担が大きくなるのではないか?実際にドコモの機種変更実質負担額が徐々に上がってきている。

SIMフリーのiPhone5SがAppleストアにて1万高めに販売されているのはご存じだろうか?もちろん実質の割引なく販売されている

結論

SIMロック解除は一部ユーザーに対しては有効だが、端末も変えたいとなると負担が大きくなるだろう。逆に端末変えずに乗り換えるといくつかの割引を受けさせないように設定するのかもしれない。これはあくまでも予想できかないということだけ承知してもらいたい。

現状ではキャリア側の電波が端末の周波数にあっておらず、理論上電波を受けることは可能だが、電波品質は保証できない。

意外と知らない人が多いが、ショップにいけば、3000円ほどで端末SIMロック解除ができる。そこまで変わらないと思いたいが、総務省としては携帯電話会社を乗り換えやすくして、通信サービスの多様化や料金の引き下げなど競争促進につなげたい考えだ。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

コメントを残す