話題の内容を思いつくままに話すのではなく、全体の構成を考えて話すのとでは印象が違う。
単純に起承転結にこだわらなくても、思い切って結論から話す場合や印象的な部分などを冒頭に置くことによって、聞き手を話に引き込む手段もある。
TVでも使われる引き込み方「ねぇ、こんな話知ってる?」など噂話や冒頭に気になる情報や切り出し方をすると効果的である。
構成を練らなければ、同じ話を何度も繰り返して無駄に長くなってしまうことや、話の締め方が分からなくなってしまう。
また、自分では何度も人に話した話題でも初めて聞く人にでも分かりやすくする工夫が必要だ。
唐突に話を展開させて、聞いている人が理解できなくならないように自然な展開で聞き手を引き込む。
声のトーンを変えたり、話の速さや間、話の速度を速くしたり遅くしたりする技法がある。
「トーン」「ピッチ」「間」「チェンジ・オブ・ペース」と言った読みのテクニックの事だ。正しく上手に読むよりも、自然に語りかけることが重要だ。
性格が関係しているのではなく、伝えようとする技術の問題である。会話パターンの中で「3つの伝え方のクセ(キャラ)」がある。
そのクセを知ることで、伝え方を変えていけるのだ。一つ目は「おこりキャラ」である。
「相手は間違っている、自分の方が正しいという視点から、一方的にものを言ってしまう」
きつい言い方や正論で押し切ってしまう場合がこれにあたる。感情的に話したりすることや、会話をばっさり切ってしまう。誰しも経験があるのと思うが、言ったあとはすっきりした気持ちになるが、言った後で後悔したり言い過ぎてしまった自分に反省したりする。
さらに相手との関係が悪くなってしまうおそれがある。その時の反応が反発であり、それがどんな場面だったのかを思い出してみる。そうすると未然に防ぐことが出来る。
二つ目は「ひるみキャラ」である。
「はっきり言えない、言わない事で、人間関係の気まずさを避けようとする」
その場で反論したりしない為、まじめや素直と評価されたりしますが、自分の意見を言わない為、相手がイライラしてしまいその後の人間関係がギクシャクしてしまう。
それは自身の無い態度や伏し目で声も小さい、そのことが自分の主張が相手に伝わりにくくなる。あまりにも遠慮しすぎると仕事でも友達でも支障をきたしてしまう。
三つ目は「いやみキャラ」である。相手に悪いと思わせたり、話しかけられたくないから「忙しい、忙しい」と声に出して忙しいオーラを出していたりする。主に心の中で相手を攻撃している場合だ。語尾が皮肉に聞こえたりして、相手に嫌な印象を抱かせることだ。
「いつも(どうして)○○は」決め付け言葉で、話し合いの時に言うと一方通行になる。会話のキャッチボールは一方通行ではない、相手を負かしてこちらの正しさを証明する事ではない。
注意する時は上から目線ではなく「相談したい事がある」と切り出すことで一緒に問題を解決しようとする対等の立場になる。コミュニケーションで重要なのは対等の立場を作ることだ。