メモにしたり紙ヒコーキや折り紙、似たようなものならトイレットペーパーも紙で作られ使用している。
本も厚くなれば武器にもなるほど。
世の中には紙で建設された風変わりな教会がある。
日本では阪神淡路大震災に焼失した地元教会のために、 ボランティアの手により建てられた「紙の建築」。
2011年2月22日に発生したマグニチュード6.3のカンタベリー地震で崩壊し、坂茂(ばん しげる)建築設計デザインの臨時の紙のクライストチャーチ大聖堂(ニュージーランド)が建設された。
建築資材としての「紙管(しかん)」だ。ファックス用紙の芯などにも用いられ、日常的に目に触れる機会も多い紙管だが、その強度は驚くほど強い。
坂茂いわく紙をロール状にすると強度が増す。
災害時は建築資材の価格が上がる傾向があるが、紙管は従来の建築資材ではないため手に入りやすく、常に低コストに抑えられる。
できあがる集会所は耐水、耐火性に優れ、安全なものだ。
柱や十字架に至るまで紙で出来ている徹底ぶりだが、光に当たると美しくまさに聖域のように感じられる。
地元の建設業者が工費の値引きを申し出たことから約500万ニュージーランド・ドル(約3億5200万円)となった建築費は、教会が受け取る保険金と一般からの義援金で賄われる。
この金額は倒壊前の修繕費用見積もりで出された費用が5000万ニュージーランド(NZ)ドル(約34億円)~1億NZドル(約68億円)という巨額である。
およそ十分の一で再建出来るのは新しい建築の形かもしれない。
ただこのクライストチャーチ大聖堂はあくまでも仮設であり、教会側は新たな聖堂が建設されるまでの10年間に限定している。
ちなみに教会の入り口に立て札がおいてあり、建物を解放するのに一日600ドル。1人5ドル寄付をお願いと書かれている。
1年で21900ドル。日本円に換算(ニュージーランドドル1ドル86円として)1883万4千円という維持費。
10年なら・・・。
新しく再建される聖堂の費用にあてられるのだろうか?