米アップルが26日発表した2016年1~3月期の決算は、売上高が前年同期比13%減の506億ドル(約5兆6300億円)で、13年ぶりの減収となった。
主力のスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売台数は発売以来初めて減少した。
新型の6Sは6に比べると大々的な変化はなく、価格も上がったために日本への輸出が大きく減ったのも要因といえる。
Macは同12%減の400万台で、市場予想を60万台も下回った。米市場調査会社ガートナーによると、全世界の1~3月期のパソコン販売も10%減少した。しかしMacの減少幅は前期に続き、2四半期連続でパソコン市場全体の減少幅を超えている。
iPhone「SE」は、Appleが最新モデル「7」を発売するまでの売り上げ減を相殺するために重要とみられている。大方の予想では、「7」の発売時期は9月の見込み。
低価格は、アップルが中国など新興国のライバルメーカーに対抗するための戦略の一つだ。
3月に「SE」を発売するにあたり、Appleのジョズウィアック副社長は、ターゲット市場として中国を挙げ、「SE」が搭載する4インチのディスプレーはスマホを初めて買う消費者に依然人気だと語った。
アップルの主力モデルである「6」や「6プラス」はより大きなディスプレーを搭載している。
今回発売した「SE」の売り上げは決算に含まれていないが、伸び悩んでいるのは間違いない。