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海外市場では定額制音楽配信が成長。世界に取り残された日本

花の音楽90年代によりCD販売枚数や収益も激減している。

インターネットやYou Tubeの普及によりCDを買わなくても音楽が見れてしまうといった著作権侵害により売上は激減、音楽暗黒時代を向かえている。

その中でも海外では定額制音楽配信の急激な成長を遂げている。

 

①2013年の世界音楽市場

国際レコード産業連盟(IFPI)の2013年世界の音楽市場レポートを確認すると、全世界での売上は150億2900万ドルで、前年から3.9%減少。世界の売上の5分の1を占める世界第2位の市場日本の売上が前年比16.7%減と大きく落ち込んだことが大きな要因となっている。定額制配信サービスは、世界全体の売上が11億1100万ドルで、前年比51%増と大きく成長したのだ。

 

②何故日本の音楽はここまで落ちたのだろうか

「聞きたい音楽がなくなった」「ネットで聴ける」「音楽の違法ダウンロード」などの要因で音楽市場が低迷している。違法ダウンロード撲滅など日本音楽著作権協会(JASRAC)主導により対策を講じたが全く効果が出ていない。

聞きたい曲などに関して聞く人の主観にもなってしまうものだが、音楽番組がことごとく無くなりTVを通じて新人も人気アーティストの新曲なども一般に目に見なくなったのも大きな要因と考えられている。CD売り上げはアイドルの握手権欲しさのCD販売枚数で固められているだけだ。

 

③存在感を放つアニソンや声優アーティスト

数年前よりアニメソングや声優による作品がオリコン上位を占めている。紅白に出演した水樹奈々。過去でいえば「THE IDOLM@STER」「マクロスF」など音楽番組でも紹介されたほどだ。ミュージックステーションのオリコン紹介の時「けいおん」関連が上位を占めていた時の出演者の何ともいえない顔を記憶に残る。2014年は「ラブライブ!」が一番の盛り上がりを見せている。

 

④世界で成功の定額サービス。日本では定着するのか。

ストリーミングサービスとして主要レコード会社が出資するレコチョクの「レコチョク Best」や、ドコモ「dヒッツ」やAU「うたパス」などがあるが邦楽新譜などの魅力的コンテンツが少なさもあり、会員数の割に利用者数が少ないのが実情。(配信曲が約100万曲しかない)

Spotifyは、スウェーデンに本拠地を置く音楽配信サービスで、世界55の国と地域に約2,400万人の無料会員ユーザーを持ち、月額9.99ドル(約1,000円)の有料会員は600万人以上おり、さらに大手レコードレーベルと契約を結び、2,000万曲以上を提供している。

一番頑張っているのがソニーの運営する定額制音楽配信サービス「Music Unlimited」。月額980円で2000万曲以上の楽曲を利用でき、このコンテンツ数はほかのサービスよりも圧倒的に多い。特に洋楽のラインアップが充実しているが、邦楽は有名な曲以外は配信されていない。各社いくつかのサービスが展開されているが定着しているとは言い難い。

実際毎回お金をかけたくないという部分もあるのだろうが、JASRACによる音楽使用料としてツイッターで歌詞をかいたのも駄目、伝統芸能「雅楽」で1000年前の著作権がないはずの楽曲にですら著作権料払えなどといった行為がある。(後日JASRACより謝罪の電話)

音楽配信している企業は終わるまでに審査や著作権使用料などでいくつかのお金も飛んで行っている。

パソコンやHDDレコーダーなど音楽や映像の複製に使える製品に幅広く私的複製補償金を上乗せして徴収できる仕組みを作るべきだと国に提言したりするなど、日本音楽そのものを自身で壊しているものだ。

Spotifyを含むいずれの定額制サービスも、日本においてどこまで徹底した音楽配信を行えるのか。人気層だけでなくインディーズなど邦楽、アニメなど幅広くサービスを行えるかがポイントになるだろう。