ダイヤやルビーなど一般の工業用として流通しているものは珍しくないが
不純物の有無、色合いなど厳しい基準をクリアしたのが宝石。
それほど美しいものでないと人気はないが、その中でも鉱石として人気を誇るのが
現実味がなく美しき結晶、ビスマスの結晶である。
もともとビスマスは栃木県足尾鉱山など日本でも25箇所ほどで取れる鉱石。
日本名だと自然蒼鉛(しぜんそうえん)という。
これらは医療薬品としても使われているので、薬学ではポピュラーなもの。
次没食子酸ビスマス
皮膚の傷口や、痔の治療に外用薬、もしくは経口摂取として下痢止めなどに使われている。
コレラの症状を緩和するものとして使われた。
ビスマスはもとは鉱石なので美しいとは言い難いものだ。
しかしその結晶は本当に美しいものである。
人工的に造ることができるため、観賞用としても使われている。
そして安い。
18世紀までは、多くの場合、錫または鉛と間違えられていた。
ビスマスの融点は、容易に小さなプロパントーチ、あるいは実験室用ホットプレートを用いて溶融するのに十分な沸点は271°C(520°F)
少なくとも他の金属に比べて相対的に低い。
しかし271℃は低いといってもそのまま触れば、スプラッタのように、痛みを伴う火傷を起こす。(言葉にならないほどの痛み)
自宅などで作成することも出来るが、危険なので素直に購入したほうがいい。
こんな綺麗なものが海から出てきたら、オーパーツと間違われそうだ。